最大限の値引きを引き出す方法

施主様の要求の中で、みなさんが一番興味深いことと思います。

結局いくらの家を建てたの?
どんな建物なの?
それで、いくらをいくらに値引きしてくれたの?

下世話な会話ですが、
芸能人の最高月収を教えるTV番組の視聴率が良いのも
この人いくらもらってたんだろうという
素朴な疑問と、なかなか聞けない内容だから
興味を持つものだと思います。

注文住宅では費用がいくら必要なのか、わからない。
建築業界はこのブラックボックス的な要素があるので、
ネットを検索すると有る事無い事、
SNSでこのくらいの値引きなら、御社はどうでしょうか?
みたいな、なかなかな質問をいただく事もあります。

値引き文化が悪いとは思いません。
良いものを安く買いたいという消費者心理も理解できます。
住宅業界は、ブラックボックスと化した部分をオープンにできれば
もっと良くなるのにと思っています。

しっかりとしたブランドが確立できているのであれば、
受け付けませんスタイルもあることも事実です。

エルメスやヴィトンに行って、
この財布いくらになります?って聞く人いませんよね。
いたら相当の強者です!
このバックと香水とスカーフも買うから、
値引きしてよって言っても、お帰りくださいコースですよね笑

家電量販店や自動車販売・住宅メーカーも目指すべきところはそこだと思います。

話しはそれましたが、営業を行なっていると
思い入れを持ってしまう施主様とそうでない施主様に分かれます。

全てのお客様に同じ気持ちにしたいのですが、
『相性』なるものもあり、平等が難しいのが正直な気持ちです。

なんとも要求の厳しい施主様の場合、
どうにかしてあげようと踏ん張ることが難しく感じることがあります。

正直者はバカを見ると言われがちですが、
お互いの信頼関係を構築していくには、正直者であるべきと思います。
企業側も決して騙す行為は言語道断です。
一つの行為が、社会全体に及ぼす影響も考えねばなりません。

このコロナ禍で、厚労省の一部の役人が大変な時期であったにも関わらず、
飲食を行ってしまったニュースは、皆さんの記憶にも新しいでしょう。
一部の役人のおかげで、
厚労省で働く全ての方に泥を塗ってしまった、わかりやすいケースです。

やはり性善説が成り立つ世の中がキレイに感じてしまうのです。

勘違いしてほしくないのは、
施主様と企業側での上下関係を作って!と申し上げているわけではありません。

どちらも人間が関わるので、どちらも正直に行きませんか!ってことなのです!!

包み隠さず、ストレートのど真ん中に投げ合うスタイルで対峙し、
まさに正々堂々とした間柄。
余計な変化球はお互いの駆け引きを生みあってしまいます。

結局、小手先の技術となり、
本来の良い家作りからは脱線してしまうのではないでしょうか。

この会社で建てたいとまっすぐなお気持ちの場合、
営業マンは努力するものです。
もちろん限界はあります。
が、限界に近しい内容、或いは、限界を超えた状況を生むことができます。
それが営業マンができる裁量ってやつです。

担当者と施主様の間に、しっかりとした信頼関係を構築すること
お互いに、この人とこのスタッフと、本気で家づくりしようと思い合うこと

それが値引きの額を最大限引き出す方法です。

先日も申し上げましたが、
営業マンは意外と単純で、満足してほしいと思っている担当者が多いです。
契約してほしいが先行する業界人も一定数いますが、
満足なんてどうでもいいと思っている人は、成果を出すことは難しいでしょう。

本気でまずは一社で検討してみる。
本気を感じる施主様から、本気を出さない担当者がいれば即座にチェンジです!
100%でくる施主様には、150%くらいで行かないと失礼です。
それでダメなら、次の企業を検討する。
逆にそのタイミングを逃したくない企業側は、
最大のメリットを感じて頂く努力をするはずです。

少しはご参考になったでしょうか??