子供たちのお手伝い事情

お手伝いをして欲しいのは親の意向でしょうか。
それとも、子供たちの意思でお手伝いをしているのでしょうか。

私自身も、幼少の頃にお手伝いをしなさいと言われ
親の意向としてしていた記憶があります。
それがそれぞれの家庭で行う教育というものだったのかもしれません。

お手伝いをしない理由は、実にシンプル

お手伝いをしない理由は簡単です。
『面倒だから』

観たいTVがあったり、
マンガやユーチューブを観ていたり。
子供たちの中でも
お手伝いは優先順位の低いものなのかもしれません。
これは、自分のやりたい事に時間を使いたいということでしょう。

お手伝いしなければ
ご飯が食べられない・Ipadも取り上げられてしまうことなど、
子供たちにとって、比較的大きなデメリットがあれば
お手伝いも渋々するでしょう。

しかし、これではお手伝いの本質からやや遠のく印象です。
強制することは考えることを奪い、
なぜお手伝いをするかという
目的である教育ができません。
料理を作る人ばかりが作ることや配膳することなど、仕事量を増やすのではなく、
誰かが手伝うことで仕事量の分担ができ、家族を思いやる気持ちも生まれます。

注文住宅でできる内容は、『仕掛け』

『仕掛け』とは、面倒と感じさせない工夫です。

お手伝いの代表格である食事の配膳や後片付け。

食事の配膳や後片付けは、
キッチンからダイニングテーブルまで
大皿やそれぞれの食器を運ぶことが明確であることと
わかりやすさから、毎日行えると思います。

これはなぜ行えるのに、掃除は行えないのか。
ルール付けが難しいと感じるから、毎日行えない。
或いは、片付けが面倒と感じるので、億劫になる可能性が大きです。

その理由であれば、
家族が誰でもわかる理由づけ=ルール化できるものを
作れば良いと思います。

リビングのモノの指定席を設けましょう

リビングは家族が集まる場所なので
それと比例し、モノも集まってきます。
モノが集まるので、散らかるという負のスパイラル。

出したらしまうという意識づけが
お片付けを面倒にせず、長期的に行えるのです。

モノの指定席や或いは、定位置、住所とも言える内容です。

表舞台がリビングなら
舞台裏が収納計画でしょう。

指定席は、収納計画によってキレイな部屋が維持できるか否かにかかっています。
そういう意味では、プランニングは大切です。
今のご自宅のリビングがどのような状態かを
設計段階で、建築会社の設計や営業担当にありのままを見てもらう。

少々恥ずかしいですが、それによって収納計画のレイアウトも
少なからず変わっていきます。

そして、その収納計画に指定席を設け、
出したらしまうという仕掛けを作り、習慣化させることができれば
お手伝いの意味も考えさせられるものとなるでしょう。

今の家から、指定席化する意識づけができれば
新しい家になっても問題なくできることと思います。