注文住宅の場合、
施主様のご要望やこちらからの提案で、
住宅専用の建物とするか、或いは、住宅+αの要素を待たせるか
そのどちらも存在します。
都内の住宅は専用住宅だけでなく、多機能・多目的なものが多いです。
多機能・多目的とは、
自営業をされている方は、その方が運営されている店舗やオフィスや倉庫。
ドクターの場合、歯医者・内科・外科・鍼灸などのクリニック系の医療機関。
または、賃貸住宅併用のご要望もあります。
施主様が運営されているショップやオフィス・クリニックは、
ご自身が使う・運営される前提ですので、抵抗感はやや薄いのですが、
赤の他人が住む賃貸住宅を併用する場合、なかには抵抗感を抱く方もいらっしゃいます。
謳い文句の典型としては、
家賃収入が入ってくるので、ローン返済の一部に充てる事が可能です!
生活が楽になりますよ!
老後の自分年金に!
この3本立てが多いのではないでしょうか。
![](https://enjoy-house-building.blog/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0210-1024x683.jpg)
家賃収入がある事を、
『事業』とらえ、リスクも検討した上で実行する必要があります。
長所と短所・メリットとデメリットをよく理解した上で、
検討するか否かの判断をオススメします。
良い話ばかり並べた『耳障りの良い言葉』だけでなく、
そんな甘い話あるの?
って疑問を持ってくださいって事を強く言いたいです!
このブログ内でも何度も出していますが、
良いセールスもいれば、そうでないセールスも存在します。
企業からの強い圧力を感じ、セールスマン自身が良く思っていない商品を売るケースは
どの業界にもある事です。
その事実は不幸にも存在してしまうのです。
ネットで検索すると建築に限らず、多くの事例が出てくるでしょう。
施主様が知識という武器を持ち、ご自身でジャッジできる判断力を持ってください。
危ないなと思ったら、その橋を渡らない。これが原則です。
私は、どの施主様にも併用を進めているわけではありません。
併用で計画してよいタイプか否かは、
きちんとご説明し、ご理解を頂いてから実行に移しています。
なぜなら、単世帯が住む専用住宅より、
住宅+賃貸3戸の合計4戸の方が建築費が高額になるからです。
(賃貸が1戸だったとしても同じ事です)
高額になる理由は、貸すためのスペース(面積)が必要です。
人が生活を営めるよう、キッチンやお風呂・洗面所なども必要です。
水道やガス・エアコンといったライフライン系も必要です。
建築費が高額になるということは、ローンであれば、月々の支払いも増えます。
家賃収入ばかりに目が行き、支払いのことを棚上げしてしまう方は
罠にかかりやすいでしょう。
それだけのリスクを負う・デメリットを補うだけのメリットある提案かという事です。
家賃が入って来なくなるリスク・下落するリスクも踏まえなければなりません。
長期に亘り、計画当初からずっと同じ家賃というのはあり得ないのです。
ここまでネガティブ全開でお送りしましたが、
私が考える向いていそうな方と、
失敗しないための心得は
少々長くなりそうなので、続きは次回以降に持ち越します!
Vol2をお楽しみに!
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