間接照明の世界

新築住宅の照明計画で、
間接照明を採用したいとのお声は多いです。

間接照明はどこの何を照らす照明でしょうか。
施主様にはそこまでお考えいただく
必要はないのかもしれませんが、
知っておいて損はないと思いました。
なので今回は、
間接照明の世界を書いてみました。
ご参考いただければ幸いです。

照らす部分は大きく3つに分けられる

間接照明の最もベーシックな部分は
『どこを照らすのか』です。
言い換えれば、
どこを『目立たせたいか』となります。
照らす面をキレイに美しく残すことができれば
見栄えのある間接照明となるのです。
こだわりポイントが
残念なポイントとならないために、
どうすべきか、
ちょっとプロっぽく説明していきます。

美しい天井面を残すためには

天井は比較的、
キレイな面が残りやすい部分です。
しかし、火災報知器や
ビルトイン型のエアコン・
天井点検口などある場合は、
それらの器具を照らして
しまうことになるので要注意です。
トップライトや吹き抜けがある場合は、
一部天井の高さの範囲が変わる
可能性があります。こちらも要注意です。

美しい壁面を残すためには

壁に何が設置されているか、
ご自宅を見回してみてください。
扉や窓、カーテンやカーテンBOX、
吸排気のファンの口などがあります。
最も気にするのが、エアコンです。
間接照明をするくらい
こだわりの場所であれば、
多くの計画場所はLDKでしょう。
そうなると、エアコンも1台程度となり、
機種が大きくなるでしょう。
折角のこだわりポイントに、
でっかいエアコンは残念なマイナスポイント。
設計士に、間接照明の計画と連動して、
エアコンの位置も確認しましょう。

美しい床面を残すためには

幅木という、床面に接する壁の下部に
取り付ける部材があります。
これが結構邪魔者になりかねません。
また、床材がフローリングではなく、
ツルツルのタイルや石だった場合、
床材が鏡のように映りやす材料の場合、
照明器具が映ってしまい、
機械感が出やすくなります。
オシャレにしたいのに、
機械感があるとやや残念です。

天井面を照らすとき

間接照明を設置する部分の天井面を
部分的に下げる、
いわゆる『アゴ』を作るケースが多いです。
展示場でも見かけることが
頻繁にあるでしょう。
多くの方が間接照明の代表例として
覚えていらっしゃいます。

建具を配置されている場合など、
建具の幅に合わせなければ、
なんだか気持ち悪い
間接照明となってしまいます。
恐らく、キレイにみせるショールームでは
お見かけすることがないでしょう。
結構な施工例を検索しましたが、
そのような写真はありませんでした。
確かに、残念な間接照明の施工事例など、
不要中の不要です。
持っている訳がないですね。

壁面を照らすとき

照明器具を壁にただつけるだけでは、
間接照明になりません。
照明器具を隠し、
器具が見えないような配慮が必要です。
ですので、照明器具分の高さをUPさせる
配灯計画とします。

ソファーに座った際、
床面に座った際の目線の高さで
器具が見えてしまわないか
設計士の配慮が垣間見えます。

また、TVボードの後ろ側から
壁を照らす方法や、一部壁をふかし、
そこに縦の照明を入れることで
壁を照らす方法もあります。

床面を照らすとき

私は玄関にこの間接照明を使う
ケースが多いです。
マンション住まいの方は
わかりにくいかもしれませんが、
戸建ての場合、
玄関土間(タイルが施工されている部分)と
床面(フローリングが施工されている部分)
とは、階段1段分ほどの段差があります。
玄関収納が浮遊しているように
見える収納があります。

この際、気をつけるのが
収納の下部面に照明器具をつけるのですが、
フローリング面がタイル面よりも
近い位置にあるので、
タイル面がキレイに見えません。
これは玄関を美しく見えなくなってしまう
ケースの代表例です。


いかがでしたか?
今回はキレイに見せる方法を羅列しました。
図面から、立体的に想像することは
結構難しいのです。
最近は3Dを利用した打合せ方法が
主流になりつつあります。

一度3Dを見せてもらい、
想像しやすくなってから
色々考えるのも家づくりの楽しみです。