コートハウスという選択

いきなり質問です!
コートハウスをご存知でしょうか?

コート=中庭です。

南側を開ければ、
開放感があり光もたくさん入ってくる
というお考えの方も多いでしょう。
南側を十分に確保できれば
問題ないと思うのですが、
都市部の住宅には、
十分満足なスペースを
確保できずにいるのが現状です。

光をたくさんほしいあまりに
窓を多く取ったはいいものの、
結局外からの視線が気になり
レースのカーテンを閉めっぱなし
という方も多いでしょう。

カーテンのない家は憧れますが
本当になくても大丈夫なの?って
ギモンをお持ちの方も多いのも事実です。

そこで今回は、
コートハウスの考えを
書いていきたいと思います。

南側だけが明るいわけじゃない!

これはかなりの確率で
勘違いされている方が多いです。

光の入ってくる方角=南

ではないということから、
ご理解いただく必要があります。
朝日は東から、
そして南が明るくなり、
西日へ時間と共に
太陽の位置が変化していきます。

そして、建築する土地で
どちらの方角が東西南北なのかを
正確に理解されている方が
あまりに少ないことです。

多少仕方ない感じもありますが、
立地条件について、
北の方角がやや東に振れていたり、
西に振れていると
お庭があるところ=南でない可能性も
あります。
南西のお庭であったり、
南東のお庭であることもしばしば。

建築する際は、敷地の測量を行いますので、
真北を測定することも可能です。
そうすれば、正確な東西南北が把握できます。

北側は暗くない!

これについては強く申し上げたいのですが、
北側=暗いとイメージしらっしゃる方が
あまりにも多いです。

昔の建築では、北側に水回りを設け
窓の配置も少なく、必然的に暗くなりやすい
状態でした。

その住宅に育った世代が、
北側=暗いのイメージが根深く
部屋なんてありえないでしょ感が
たっぷりあるのです。

では逆に、
北側道路の家はみんな真っ暗なのでしょうか?
決してそんなことはありません笑
夜以外の時間帯を問わず、
安定的な光の量となり計算しやすい明るさ
とも言い換えることができます。

コート(中庭)は南を作ることができる

ちょっと意味わかんないんですけど??
というご質問が来そうですね。

例えば、このような建物が
コートハウスのイメージです。

建物を四角と考えて、
南に位置する面は一方向しかありませんが、
コートを配置すると
くりぬきが生まれ、
上部から光が入ってくることとなります。

そして、その光は外壁に反射して
建物の室内に明るさを
もたらしてくれるのです。
そこに樹木を配置することにより
四季折々の風情も楽しむことができ
一石二鳥となるわけです。

ちなみにこの写真は
雨の日に撮影したもので、無加工です。
明るさに関しては
ご理解いただけると思います。

外壁で覆うことにより、
外部からの視線を
シャットダウンすることができるので、
非常に効率的な発想です。

縦長の敷地や
横長の敷地形状には
オススメのコートハウス。

23区内の隣地との距離感が
近いなと感じる方には
非常にオススメで注文住宅らしい
格好良い建物ができます。