住宅の建築には、土地がないと建てることができません。
土地を所有されている方・所有されていない方
この2つのどちらかです。
特に若い世帯に多いのは、
これから土地を探して住宅を計画しようとする方々です。
当然、皆さん予算という懐事情があります。
予算なんてなーい!という方と出会ったことがありません。
一部の方は、納得したものに対し糸目を付けない施主様もいらっしゃいましたが…。
ほとんどの方は、ローンを支払える分+貯蓄額となるでしょう。
首都圏の土地価格は高額です。
周辺環境や条件など、誰しもがいいと思える物件は、
より高額になりやすいです。
上限が決まっている予算に対し、何に住みたいのかを問います。
そう、
土地に住みたいのか
建物に住みたいのか
です。
極論に聞こえるかも知れません。
でも、この考え方は至ってシンプルです。
利便性という、
駅から近い・スーパーマーケットや商業施設に近い・病院がある
学校に近いなど、
生活するに際し、便利な部分を求めるか。
これを土地に住むと表現したいと思います。
一方、建物に住むとは、
住宅の住み心地や要望を満たせることを追求したことを指します。
災害に強い、安心安全な住まい
夏涼しく、冬暖かい住まい
広々としたLDKなどです。
皆さんは、どちらをお選びでしょうか。
どちらを選んでも、決して間違いはありませんし、正解もありません。
十人十色の家づくりがそこにはあるからです。
私のオーナー様の多くは、
建物に住むことを選択されているような気がします。
『土地に住む』利便性を追求した住まいの場合、
戸建てではなく、マンションを選んだ方が良い気がします。
マンションは利便性に特化した建物です。
また、都市計画も駅前には高層の建物が建ちやすく計画されているからです。
利便性の悪いマンション…。
あまり聞きなれないフレーズと思いませんか?
以前にも書きましたが、家族がどのように住みたいのかも大切なポイントです。
この建物に対する考えが・要望が・理想が高ければ、
優先順位は、
建物>土地になると思います。
そうすると、理想の建物から考えが始まり、
理想の建物を建てることを前提に話を進めていく事になります。
新しい生活様式で、会社に出社することが平日のうち数日しかない、
或いは、ほぼ在宅という方も増えました。
そのような職種の方は、共感頂きやすいでしょう。
総予算=土地ー建物
という考えはすでにオールドスタイルです。
総予算=建物ー土地
でもいいと思います。
家族を中心にした考え方で、一本太い芯を通してください。
考え方がブレブレにならず、
向かったゴールに迷わず進める家づくりとなるよう、意見をまとめましょう!
土地探しではなく、土地選びです。