その駆け込み、危険かもしれません!

『駆け込み需要』
数年に一度、何かの変化のあるタイミングでメディアで報道される言葉です。

消費税がUPするとき、
5%から8%へ、8%から10%へ。
そして、今月はウッドショックの足音が聞こえています。

リミットまでに取りあえず契約だけしておけば
増額となる金銭的負担を免れると
消費者心理を巧みに操っている印象があり、
それほど好きではありません。

しかし、駆け込み需要でご縁を頂いた方もいます。
いるのかよ!とツッコミを貰いそうですが、
既に施主様が前のめり状態で契約を急がれているケースが多いです。

聞く耳を持って頂ける方には、
キチンと今契約するメリットとデメリットを説明し、
本来の家づくりにそのメリットが上回るようであれば
契約に向かって突き進むのみです。

しかし、デメリットと感じられるケースもあり、
一旦冷静になることもオススメしています。

なぜなら、数十年住む期間のほんのひと握りだからです。
この1ヶ月焦る事が、家計に与える経済的損失なのか
それとも、満足した家づくりができなくなってしまうことなのか。

契約行為を甘んじてはいけません。

『取りあえず契約』なんて存在しません。
今でも言っている営業マンがいると注意します!

施主様が手付金を企業へ振込む・支払う行為は、
その企業に決めた!ということです。
その時点で『取りあえず』ではないのです。

契約書にサインする前に、契約書の条文が記載されている雛形があるはず。
それを見せてもらいましょう。
難しい日本語がつらつら並びますが、担当者に事前に確認すべき内容です。
それを企業側と施主側が合意して、初めて契約となるのです。

契約手付は解約手付とされ、
契約行為を施主側がキャンセルしたい旨の申し出をした際は返金されません。
恐らくどの建築会社もその条文は入れているはずです。
(全ての企業の条文を確認したわけではないので、曖昧ですが)

『取りあえず契約』をして、キャンセルしたをしたい旨の申し出をした際、
担当者に、“返金されませんよ。条文に書いてますよね?”
と言われたらゴタゴタの始まりでキャンセルしたいのに、
新たな火種となりそうな匂いがプンプンしますよね?

この辺りのことを予想して、担当者は、覚書となるものを作成します。
万が一、キャンセルとした際は手付金の返金を行いまーすという覚書です。

あぁー、安心した!
と胸を撫で下ろしてはいけません。

何か不思議に思いませんか?

であれば、条文を変更すれば済む話です。
しかし、会社で統一の書式を使っているので、条文を変更するなど、超難問!!
なので、覚書という選択肢のカードをきる形となるわけです。

企業を担当を信頼して契約することが多い施主様ですが、
嫌な思いをされることのリスクも踏まえなければなりません。

まさに今、ウッドショックが日本を襲っています。

今月なら、従来の価格で木造を建築できます!
そのように言われていませんか?
既にある程度、打ち合わせが進んでいる方を除いて、
『取りあえず契約』と言われていませんか?

コストアップは嫌ですが、相対的リスクを踏まえてもそれほど大きな事ではありません。
高々数十万でしょう。
堂々としましょう!

決して私は富裕層ではありません!
あらかじめお伝えしておきますが、拙いサラリーマンです。
考え方の話を説明します。

多くの方がローンを35年でお借入れされています。
低金利時代、安いもので0.4%やそれよりも低いものもあります。
例えば、100万円を35年で借りた際、月々2,500円ほどの支払いです。

仮に、ウッドショックで50万円UPするならば、月々の負担は約1,200円。
大きな差額でしょうか。

今契約することで、50万円分・100万円分の差額を
納得できて、リスクを回避できる状況である方が、契約をするべきです。

いかがでしたか?
知らないことを進めていくのは、ある種、霧の中を歩いていく状態に近いです。
知識さえあれば、回避できることもたくさんあります。
騙されたと叫ぶ前に、無知であることで損をしないために。

賢い施主であるために。
一緒に楽しい家づくりをしましょう!