併用住宅とは?Vol2

前回に続き、都内で多い併用住宅についてです。
ご覧になっていない方は、こちらからVol1を見てください。

私が思う、併用住宅に向いている方・向いていそうな方についてです。
個人的主観が入っていますので、全てこれが正解です!というつもりはありません。
よくご相談いただく内容と、個人的見解を述べさせて頂きます事は
予めご了承ください。

①相続税がかかることが既に予想できる人
節税をしたい・事前に対策を打っておきたい方はご存知かと思います。
既に所有の財産から、借金を作ることで正味財産を減らすことができます。
また、賃貸部分の評価額を下げる効力があるので、魅力的です。
このような節税対策で行う場合、
節税+収支バランスを考慮し、どのプランがリスクを減らせるかを考えプランニングします。

②土地が広く、立地が良い条件である
この場合も路線化は要チェックです。
自分の住宅として利用しても、まだ土地が余っている。
庭として使うには面積が大きすぎたり、立地の良さを上手く利用できないかとお考えの方は
そのスペースで何ができるかを考えてみるのも良いかもしれません。

③老朽化して、部屋が余っていて今よりも小さくなっても問題ない
子供たちが大きくなり独立して部屋が余っている・
昔の作りだから、段差も多く住みづらくなってきた方。
夫婦2人になったので、それほど大きな間取りも必要なく、
快適な住まいで、ゆとりある暮らしをしたいという夢をお持ちの方は
検討されてもよいかもしれません。

ただし!
併用住宅は、自分たち家族と入居者がひとつ屋根の下で暮らすことになります。
間取りに応じ、生活スタイルが違うので
トラブルになり得る種があることを事前に知っておく必要があります。
これを知ることは施主側もリスク回避ができます!

例えば、騒音問題。
単身者向け1Kタイプは、
単身者が住むので、学生から社会人やリタイアされた方まで幅広いジャンルを網羅します。
学生と社会人とでは、生活スタイルに大きな違いがあり、
朝出勤し夜に帰宅してくる社会人は日中不在にするケースが多いですが、
授業やバイト、遊ぶことといった時間的な都合がつけやすい学生は生活が読みづらいです。
そうすると、物音の問題はトラブルの種。
ゴミの捨て方が粗くなりやすいのも学生に多い印象です。
数年住めば学生から社会人になるので、引っ越しの頻度が高いのも見込めます。

一方ファミリータイプはどうか。
子供たちのバタバタした足音や、おもちゃで遊ぶ物音。
鳴き声や子供たちのケンカもよくある音の問題ですね。
このコロナ禍において、在宅ワークとなり普段なら会社に出社している方が
在宅しながらの業務。
子供たちがいることで業務に集中できなかったり、会議中のお子さんの声が入ったりということもあります。
普段ならいない時間帯に在宅することにより聞こえる騒音も、新たな問題の種です。

騒音にクローズアップしましたが、
他のトラブルは、失敗しないための心得Vol3でご紹介します!