要望の伝え方

施主側から担当者へ、
私たちの家をこのようにしたいと伝える際、
どのような方法を取ろうと思っていますか?

伝え方が9割

という本もベストセラーになるくらいなので、
伝え方が違えば、全く違った
建物の間取りを見ることになるので、
『わぁ!!』と感動を得るか、
『あぁ。。』と残念な感情になるか、
2つに1つです。

是非、多くの方に
感動のある方にして頂きたいので、
参考になる発信ができればと思います。

下準備は大切

ご家族の中で、どのように暮らしたいかの
話し合いは必須!
話し合った内容を取りまとめて、
伝えて下さい。
現状どうなっているか
どこに不満を感じているか
将来どうなっていたいか
不安に感じることは何か
理想的なものは何か
採用したいものは何か。

帖数の指定はしない

帖数=広さではありません。
人間の持っている
空間認識能力は極めて曖昧です。
例えば、
長方形の6帖と
正方形の6帖は同じ大きさです。
当たり前やろっ!と
おいでやす小田さんのツッコミが
聞こえてきそうな感じですが、
空間認識ではどちらが広く見えるか、
それぞれ違いがあります。
実例のご案内をしていると
ご主人様と奥様とで
感覚の違いが既にあります。
決してイタズラのために
黙っているわけではありませんが、
何帖にお感じになりますかと質問すると
それぞれ違った答えが返ってきます。
長方形か正方形か、
どちらが部屋の用途として使いやすいかを
考えて作成するので、
帖数の指定はしない方が賢明です。

設計士に任せてみる

土地の立地条件や、
ご自身の住んでみたい暮らし方を
設計士に伝えることで、
設計士の解釈が入ります。
どのように受け取るかで、
その生活を想像しながら、
便利さや使いやすさ・暮らしやすさを
提案してくれます。
一生に一度の家づくりなので、
設計士のお任せプランも
採用するか否かは別として、
見てみたいと思いませんか?

共感を呼ぶ画像を用意しておく

ネットやインスタなど、少し調べれば
たくさんの理想像が出てきます。
実例を見せるのが
一番早い共感ポイントなので、
どのようなテイストが好き
床材のイメージやお部屋のイメージなど
共有できるものは、担当者に見せる・送るなど
イメージに近いもので提案されると
理想に近いか遠くなっているかが
わかるので、便利です。

担当によっては、解釈が違う

受け手のスキルの問題も、もちろんあります。
同じ内容を伝えても
A社では意図を汲んでもらえ、
B社では意図を汲んでくれなかった。
よくある話です。
たまたま見学に行った住宅展示場で
案内してくれた方が、
提案を受けている方よりも良かった
というケースなんて、
業界内ではあるある話です。
人が関わり合ってできる家づくりなので、
それも含めて家づくりです。
満足いく打ち合わせとなるよう、
誰しもが同じ解釈となる表現方法も必要です。

間取りを提示してもらう方が施主様で
間取りを提案する方がメーカー側の
構図は変わりません。
しかし、受け身での家づくりは
建築した建物に、
そこに住む人が合わせていくので、
注文住宅である必要性が
少なくなってしまいます。
折角の注文住宅。
自由度のある暮らし方に間取りが合致するように建てたいですね!