LDKとは、
リビング・ダイニング・キッチンです。
知ってるよ!って声が聞こえてきそうですが、
どの場所でどのように過ごしているかは
ご家族それぞれでしょう。
なので今回は、
LDKという空間を紐解きたいと思います。
過ごし方から考える
家の中心に位置付けられて考えるLDKでは
どのように過ごされているでしょう。
そこに答えがあるような気がします。
過ごし方を振り返る作業は、
慣れないと難しいことと思います。
なぜなら、普段何気なく生活しているシーンを
意図的に振り返る作業となるからです。
注文住宅の家づくりは、
人が建物に合わせるのではなく
建物を人に合わせることができます。
その部分の深さがあるので、
生活を振り返っていただきたいのです。
平日と休日で過ごし方は違う
休日の過ごし方は、
新しい住宅での夢が詰まっています。
ゆったりとお庭で風を感じながら
コーヒーを飲むことや
友人を招いての楽しいBBQなどの
ホームパーティー、
もちろん家族との触れ合いの時間も大切です。
テレビや映画を観ることが好きな方や
音楽さえ流れていれば良いという方、
ダイニングでじっくり昼からお酒という方。
そもそも在宅せず、
キャンプや旅行・スポーツなど
アクティブ派ももちろん
いらっしゃるでしょう。
そもそも、
平日にできないことを行うのが前提ですよね。
お洗濯やお掃除も
まとめて休日にやるという方も
もちろんいらっしゃるでしょう。
一方平日は、働き盛りの世代は
時間に追われる方が
多いのではないでしょうか。
朝起きて、
食べ盛りのお子様の朝食やお弁当作り、
お化粧をしてお仕事にというルーティーン。
もしかしたら、
在宅ワークでお化粧は割愛できているのかも。
帰宅後は、夕食や食器類の洗い物に、
明日の準備と
色々することが山積みとなり、
早くお風呂入りなさい!
の声が聞こえてきそうです。
キッチンから考える
私のお客様で、キッチンは不要ですと
仰る方は今のところいません。
ほとんどの方が、
大なり小なりあると思いますが
調理は行うのです。
食事をしなくては生きてはいけません。
極論ですが、
テレビを観なくても
音楽を聞かなくても生きていけます。
やはり食事から体は作られるので、
大切な要素です。
夫婦で作る・家族で、
友人ともキッチンに立つ機会があると
少し広めのレイアウトを希望されます。
ただ食べるだけでなく、
今日の献立の作業はせずとも
眺めてみているだけでも
案外記憶に残っていたるするものです。
『食』を産む場所であるキッチンを
どのポジションに置くか。
次に食事をどこで食べるか。
ダイニングはどのスタイルか
ダイニングテーブルで
食べるスタイルもあれば、
日本らしいちゃぶ台のスタイルも
あるはずです。
特にちゃぶ台スタイルの場合、
リビングとダイニングが
一体になっていると思うので
リビングの位置付けが不透明になりがちです。
また、ダイニングでお酒を飲みながら
長い時間食事を行う方も、
ひょっとしたらリビングの位置付けが
二の次になる可能性があります。
リビングで何をするか
一昔前は、リビングにあるテレビから
流れるプロ野球中継に
缶ビールとお父さんはセットでした。
今もその暮らしをされている方も、
もちろんいらっしゃるでしょう。
しかし、ゲームやインターネットに
置き換えられているのではないでしょうか。
どっしりとしたソファーに身を委ね、
今日学校や塾であった出来事を聞く
家族との触れ合いのシーンも。
お年頃になると全く相手にされなくなるのも
若干の寂しさと、或いは成長を感じる嬉しさと
入り混じった感覚になるのでしょう。
広い家であれば問題ないのですが
首都圏の住宅事情では、
面積に限界があります。
家具をどのようにレイアウトするのか
また、過ごし方から
どこに必要な面積を割こうと考えるか
施主様の意見を伺いたいです。
ダイニングは狭くても構わないので、
2人掛けのソファーを
2つ置きたいというご要望があったとします。
ソファーを置くならば、
そのスペースが必要です。
そして、なぜ2つ置きたいのか・
どう過ごす予定があるのかで
本質的な解決につながるでしょう。
考え方が十人十色であれば
住み方も十人十色です。
これが正解!と納得できる家づくりにするためには
住み方の振り返りと夢と憧れの整理をし、
我が家にあった間取りとすることです。