いつが買い時・いつが売り時なのか

住宅を購入する際、
いつが買い時ですか?という質問を受ける時があります。

業界の方なので、
そのタイミングもしっかり把握されているんでしょという
何だか無言の圧力を感じながら
それっぽい答えをしていた若手時代。

無言の圧力は感じつつも、
今はしっかり理由を述べることができます。

すでに所有しているマンションを売却し、
新しく住み替えを考えている方も
同様のいつが売り時なの?という答えを聞かれることも少なくありません。

しかし、業界人であるものの
その予測が合っているのか間違っているのか
正解を予測することは難しいと思っています。

株の世界で有名な投資家であるウォーレン・バフェットでも
有効な投資先を当てることもあれば
別の答えに至るケースも考えられます。

有名な証券会社に依頼すれば、
全て儲かるのかと確約ができないのと同じ状況です。

失敗したくない心理状況なことは痛いほどわかります。
しかし、判断はそれぞれのご家庭に委ねるほかありません。

そう、
買いたいと思った時が買い時であり
売りたいと思った時が売り時です。

こう表現すると単純に聞こえ、
バカにしているのかと怒られてしまうかもしれませんね。

噛み砕けば、
そのご家庭が、或いは、そのご夫婦が
どのように将来像を描いているかということまで予想していますか?
という質問です。

予想できずに、勢いに任せ、購入や売却の検討をはじめ
いつが買い時?売り時?と答えをせがむのものでは無いと思うのです。

そのように考えないまま突っ走ってしまう方に限って
こちらの用意した答えと違う方向に向かった際、
誰かの責任にしがちです。

数十年先のローンを支払う覚悟や
その時の市場の高値を調べ行動に移した方にこそ、
誰かの責任にせず、
振り返った時に
あの選択肢で良かったとご納得いただけるものです。

サザエさん一家で例えるなら、
未来の磯野家をしっかりと話し合い、
どのようになりたいかをご検討頂いて、
一本芯の太い幹ができれば、強風という迷わせる風が吹いても
ブレることはないでしょう。

その時が買い時であり、売り時です。
これが今、しっかり説明できる内容です。